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「舌苔」は除去した方が良いのか、除去しない方が良いのか?? |
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歯の掃除は毎日される方がほとんどだと思いますが、舌の掃除はされていますか? 舌の掃除とは、舌の表面を覆っている「舌苔」を除去することを意味します。 この舌苔は、口臭の原因になることは以前から多く言われてきています。 論文を見ると、【歯垢と同様に、口腔微生物の凝集塊である。舌表面の細菌が唾液を介して歯垢や歯周ポケットに細菌を供給する可能性があり、舌清掃を行なうことによって歯垢の付着量が減少することの報告がある。また、歯周ポケットや歯垢の微生物が舌苔に吸着することも示唆されている。】と記載されています。 つまり、舌苔の汚れは歯につく汚れと同等ということです。 舌苔を除去する効果としては、口臭予防の他に、味覚を鋭敏化にします。また、免疫力の低下した高齢者や傷病者などでは誤嚥性肺炎の予防にも効果的です。 しかし、舌苔は生体の防御反応のひとつであり、舌清掃によって味蕾(味覚を感じるところ)を傷つけたり、舌粘膜の角化が亢進するため、積極的な除去は行なうべきではないという意見もあります。 結論・・・! ある程度の舌苔は生体防御反応として、必要。しかし、それが過度に蓄積され、その中に占める口腔内細菌の割合が高ければ、逆に舌苔から病原性細菌が溢れ出し、口腔内全体に悪影響を及ぼしてしまう。 ということのようです。 何事もやりすぎは良くないです。 舌清掃する場合、専用のブラシやガーゼなどで撫でるようにふき取るのが良いでしょう。 結局、舌苔は除去すべきか、しないべきか。 これはどちらかが正しいわけではなく、舌苔は個人の口腔内の健康状態についての情報源と考えるべきなのでしょう。 |
2011年10月19日() |
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